アオシマ ACKS AV-98 イングラム1号機 7,700円(税込) 2021年11月発売
アオシマのACKSシリーズから機動警察パトレイバーに登場するイングラム1号機が発売。大きさはミニカーの標準スケールに合わせた1/43スケールとなっています。
接着剤不要のスナップフィットキット。メインカメラやパトランプ等のライト類はクリアーパーツが使用されており、胸の旭日章は金メッキ処理されています。
正面から一周
アンテナ先端・シールド丸一モールドのグレー、両肩ライト上部の黒、踵上のライト部分の塗り分け、各所の警視庁文字やマーキング、ナンバープレートは付属デカールでの再現となります。
リトラクタブルパトランプ内の黒や頭部等モールド内のグレーは塗装が必要です。
付属品
スタンスティック、交換用手首各種x7、前腕延長パーツ左右、リトラクタブルパトランプx2、頭部シャッターパーツ、リボルバーカノン、有視界戦闘時キャノピー、シールド未装備状態前腕パーツ、手の甲パーツx5。
ホイルシール、水転写式デカール各1枚。
上記パーツが余ります。
可動範囲
腕は上腕のロール軸で回転し、肘は90度曲がります。横へは水平にまで上がります。
肘と前腕はボールジョイント接続のため、肘下で回転させることが可能です。
肩関節は前方に引き出すことができます。
両肩アーマーは独立して前後に動きます。
頭部は上下に動きます。
左右へは真横にまで向けることができます。
腰は360度回転します。前後左右へはほんの僅か動く位程度です。
太ももは90度以上上がり、膝は180度曲がります。
足首は上側に動きますが、下側には余り動きません。
つま先は下側に動かすことができます。
足首は左右にも動きます。
脚は太もも上部で内外側に向けることができます。横へは約45度広がります。
左脚側面は開閉し、内部には予備弾倉が収納されています。
右脚側面にはリボルバーカノンが収納されています。
前腕の延長パーツを使用すればリボルバーカノンを取り出すシーンを再現できます。
胸部のコクピットハッチは開閉し、内部も再現されています。
背面のカバーを外して、赤丸部のシャッターパーツを引き抜き、青丸のレバーをスライドさせることでコクピット座席を昇降させることができます。
胸上部のキャノピーパーツを交換し(上写真)、コクピット座席を上げることで有視界戦闘時を再現できます。
胸上部のリトラクタブルパトランプの開閉は差し替えでの再現となります。
頭部シャッタの開閉も差し替えでの再現になります。
大きさ比較
ACKSイングラム1号機は1/43スケール。MGシャア専用ザクⅡVer.2.0と同じ大きさです。
1/60スケールMODEROIDイングラム1号機(左)、1/35スケールMGイングラム1号機(右)と並べて。並べるとMODEROIDの成形色の違いが目立ちますね。
ポージング
まとめ
ACKSはMGより小スケールになりますが、コクピット回りのギミック等はMGイングラム1号機より良くできています(20年以上前に発売されたキットと比較するのも酷ですが)。
各パーツ調整の必要もありませんし、パーツの合いが良くピタッとハマるのでサクサク組み立てることができました。可動範囲は広く良く動きます。関節のカバーがプラ製パーツでの再現のため可動を妨げることもありません。ディティールやプロポーションも良くカッコ良いです。
かなり良くできたキットなのですが、いくつか気になった点があります。
1つ目は個体差かもしれませんが一部関節が緩い気がします。特に左肩の引き出す機構は緩すぎてプラプラします(右側はカチッとしています)。
2つ目は手首と前腕の接続です。手首を交換しようとすると接続するジョイントが前腕側から外れず残ってしまいそのまま交換したほうが早い点です。ジョイントが小さいため取り外すのが結構めんどくさいです。
3つ目は両肩アーマーパーツです。中央のパトランプの有るパーツに前面と後面のパーツを取り付けるのですが、動かそうとして肩を持つとパカッと上側が開いてしまいます。スナップフィットキットですが、接着してしまった方が良いかなと思います。
ですが、どれも対処は可能なのでそこまで気にしなくても良いかなとも思います。
個人的にはちょうどいい大きさでカッコ良いイングラムが手に入るので、機動警察パトレイバー好きな方にはお勧めです。このクオリティでイングラム以外のレイバーの発売にも期待したいですね。
MODEROIDイングラム1号機、MGイングラム1号機のレビューはこちらになります。
最後までご覧頂きありがとうございました。
以上アオシマACKSイングラム1号機素組みレビューでした。